2014年11月23日日曜日

社会保障分野の政策案概要

社会保障に関する極端な歳出増加を防ぐ目的で、社会保障制度の中に「努力」、「自助、共助、公助」の仕組みを導入する事を提案します。

この分野で「財政赤字解消計画」が取り組む課題は、次の2点です。
「低収入の人も比較的満足出来る社会保障設計」
「その結果としての、国の歳入増大と歳出目標低減化」

高齢者人口が多い事自体は、必ずしも国力低下につながりません。人口が多い事で国内経済は回転しますし、若い人よりも平均財産が多いですから、銀行などには投資資金が潤沢にあります。

ですので、「高齢者を含めた最低限の生活保障を、低予算で実現する方法」という課題さえ解決すれば、財政赤字解消計画にとって、高齢者人口は大きな戦力となります。

社会保障分野の政策目標
1. 「頑張ったら報われる」世界を作る
2. 「いつからでも幸せになれる」世界を作る
3. 「堂々と助け合える」世界を作る
4. その他
 
1.「頑張ったら報われる」世界を作る
ほとんどの人達は、自分が幸せになる方向に向かって努力しようとします。
ですので、頑張る人を増やすように社会保障制度を調整する事で、生活保障が必要な人数や金額を減らします。

例えば、年金システムの設計では、年金を積み立てた方が、老後の支給額が必ず上になるように社会保障制度を調整する事が出来ます。
また、生活保護受給者が仕事を始めた時に、仕事をしない時よりも必ず得になるように社会保障制度を調整する事が出来ます。

2.「いつからでも幸せになれる」世界を作る
今の年金制度は、若い頃から高給で働いた人ほど幸せな老後が待っています。
でも、それだけでは不十分。
万人がいつからでも幸せな老後生活を叶える事が出来る仕組みを、年金制度にも取り入れます。

例えば、若い時には貧乏でも、成功した時に年金不足分の積み立てが出来るように制度調整する事が出来ます。
また、60歳以上でも働ける場所を用意する事で、なるべく自分で幸せを広げる事の出来る仕組みを作る事が出来ます。

3.「堂々と助け合える」世界を作る
生活保障の為の年金積み立ては、個人が支払えなくても、誰かが支払えば問題はありません。
家族や親戚や地域住民がお互いに支援し、その事を自慢出来る仕組みを、国と地方自治体が用意します。

4.その他
年金やその他保険料の運用に当たっては、資産の増減と不正行為に十分注意を支払います。

政策例

補足説明
この社会保障分野では、国民年金加入者層と低収入者層に夢を与える政策提案を目指します。
現行制度を万人向けに改善するだけで、社会保障制度の将来は安定するようになるからです。

日本の社会保障制度は会計システムとして良く出来ているのですが、
現在の年金制度は、国民年金対象者にとってはあまり魅力がありません。
「国民年金を積み立てずに生活保護を受ける」方が一見魅力的に映るからです。

現在の経済の仕組みでは、景気が悪くなると国民年金対象者が増えて、
国民年金の未納入者が増えると、将来の生活保護対象者が増加するのですが、
現在の国民年金だけでは、働けなくなった老後に暮らしていく事が出来ません。

年金制度の最大の魅力は、泥棒に入られても高齢者が自力で生活維持出来る事。
ですので、老後に安心出来る年金制度と社会保障制度が広く浸透して安定すれば、
労働者達や子供達は安心して仕事や勉学に励む事が出来るようになります。

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関連ページ:
(2015年11月8日訂正。課題に「結果としての歳入増大」を追記)