2013年5月27日月曜日

観光時間倍増計画。花粉症対策から国内経済を活性化させる方法

今回は、「観光時間倍増計画」について提案します。
花粉症対策政策から観光推進政策までを連動させる事で、経済の相乗効果を生み出す事を狙います。

o 働く人達が元気になって、収入向上も期待出来ます。
o 企業の業績が上がって、利益も増えます。
o 全体的に、外出や観光に費やす時間とお金が増えていきます。
o これらの効果が生まれる事で、国や自治体の税収も増えて、財政赤字を緩和する事が出来ます。

観光時間倍増計画の仕組み
花粉症で困っている人は、日本で3000万人余り居るみたいです。
ですので、花粉症で困っている人達が安心して外出出来る仕組みを作る事で、国全体の経済活動を活発にします。
1. 林業。植林木の植え替え(= 花粉症の本対策)
2. 環境規制の強化
2.1 環境規制
2.2 エネルギー効率規制
2.3 国内と海外に対する情報提示
3. 観光インフラの整備
3.1 交通機関の接続計画その1(都市部)
3.2 交通機関の接続計画その2(観光地まで)
3.3 清潔感の演出
4.観光時間の倍増政策
4.1 観光地への誘導
4.2 海外観光客への配慮
 
1. 林業。植林木の植え替え(= 花粉症の本対策)
花粉症の原因になっている植林木を、他の木に植え替えていきます。
特に、戦後に植えられた杉の木を中心に、花粉の出難いものに植え替えていきます。
(a) 花粉症の原因になっている、植林した森林における間伐の推進
(b) 植林した森林における、他の種を使った林や、混交林への移行
この過程において、商品価値の高い木を植えたり、森林を自然災害に強い、理想的な形に整える事を目指します。

2. 環境規制の強化
2.1 環境規制
排気、排水、ごみ処理方面の規制基準を、世界一になるまで段階的に引き上げます。
輸入品の場合も、国内で使用される場合は規制対象になります。

2.2 エネルギー効率規制
エネルギーを消費する製品について、エネルギー効率の悪い製品を規制します。
こちらの規制基準も、世界一になるまで段階的に引き上げます。
輸入品の場合も、国内で使用される場合は規制対象になります。
(対象製品には、電化製品や自動車、電球などが含まれます。)
(エネルギー効率が一定以上の製品だけが、市場に流通するようにします。)
提案方法の例は、「エネルギー効率向上計画。無理な省エネルギー対策をせずに経済発展する方法

2.3 国内と海外に対する情報提示
最新の基準を満たす製品の一覧を、インターネットで公開します。
日本語と英語で、全世界に向けて発信します。
適合製品一覧の公開は、「誰もが、ブログなどを通して紹介出来る」形で行います。
(世界一の環境基準に適合した製品である事を、世界に広めます。)
(余力があれば、製品を輸出する国の言葉でも、発信します。)

3. 観光インフラの整備
3.1 交通機関の接続計画その1(都市部)
花粉症対策と並行して、都市内の移動にかかる時間について短縮を図ります。
具体的には、次の 3つの観点から改善します。
(a) 交通機関を乗り継ぐ時の、徒歩移動時間の短縮
(b) 交通機関を乗り継ぐ時の、移動者の手間の省略
(c) 目的地に着くまでの、移動にかかる合計時間の短縮

空港や港と都市を結ぶ導線も、移動にかかる時間が短くなるように見直します。
便利になると、海外からの観光客も増えますから、妥協しないようにします。
都市に近い港では、大型客船が発着出来るよう、水深を深めに確保します。
大型客船が入港出来るようになると、格安料金の船から海外の豪華客船まで、様々な船が到着するようになります。

また、将来的には、観光地にも大型客船が入港出来るようにします。
その結果、都市における、新しい観光ビジネスの可能性が生まれます。

3.2 交通機関の接続計画その2(観光地まで)
(a) (都市や空港から)観光施設までの移動にかかる時間を短縮します。
(b) 観光施設間を移動する時に、乗り継ぎを不要にする方法を検討します。
主要な観光施設について、観光者が迷わずに訪問出来るように工夫します。
(c) 観光地に近い港では、大型客船が発着出来るよう、水深を深めに確保します。
そして、大型船が到着しても良いように、港からの交通手段を確保します。

3.3 清潔感の演出
トイレの清潔さと、観光地におけるゴミの悪臭対策に気を配ります。
将来的には、下水処理場などの改善を通して、綺麗な海や川を取り戻す所まで対策を進めます。

「絶対にやってはいけない事」
トイレに香りを付ける場合は、香りの種類に気を付けます。
飲料の香りや食事に出てくる香りは、トイレの香りとしては避けるようにします。
また、その地で有名なものの匂いも、トイレの香りとしては避けるようにします。


4.観光時間の倍増政策
4.1 観光地への誘導
交通網の整備が整って来た頃に、観光地側で、人を呼び寄せる為の各種施策を行います。
この施策を行う時には、国内の観光客が満足出来る事を、念頭に置きます。
国内の観光客が喜んで観光する位にサービスが向上すると、海外からの観光客は自然に増えていくからです。
また、観光人口が増えてきた頃には、「観光客が、観光地の近くに居住したくなる」ような仕掛けも行います。

4.2 海外観光客への配慮
海外からの観光客が、快適に観光出来る仕組みを整えます。
(a) 海外からの観光客が、快適に空港を通過し、目的地に移動出来るようにします。
(b) 「快適さを求める人達」と「安く移動して、長く楽しみたい方達」の両方を考慮します。
(c) 海外からの観光客が本国に向けて楽しさを発信する行為を、行政側からも支援します。

観光時間倍増計画の特徴
この仕組みが実現すると、次の10の効果が期待出来ます。
(1) 農林水産省向け。森林の価値向上と、環境保全の促進
(2) 国土交通省向け。アウトドア人口と観光人口の増加
(3) 厚生労働省向け。医療費と健康保険制度の有効利用
(4) 勤労者向け。病気や疲れの軽減と、収入増加の可能性
(5) 経済産業省と企業向け。収益改善効果と環境ビジネスの育成
(6) 環境省向け。世界最高の環境対策
(7) 内閣府向け。結婚する機会の増加と、少子化対策効果
(8) 外務省向け。海外への宣伝効果
(9) 財務省向け。税収増加と、財政赤字の縮小効果
(10) 総務省向け。自治体の税収増加
 
(1) 農林水産省向け。森林の価値向上と、環境保全の促進
この計画を進める過程で、2つの事が可能になります。
(a) 植林した森林における間伐の推進
植林した森林を環境保全する為には、間伐などの森林の手入れが必要になります。
この計画では、間伐を推進しますので、森林を、自然災害に強い形に育てる事が可能になります。
(b) 他の種を使った林や、混交林への移行
この計画では、花粉を低減させる為に、他の種を使った森林や、混交林への移行も推進します。
その過程において、商品価値の高い木を植えたり、森林を自然災害に強い、理想的な形に整える事が出来ます。

(2) 国土交通省向け。アウトドア人口と観光人口の増加
交通方面では、次の効果が期待出来ます。
(a) 余暇を外で過ごす人の増加
(b) 車や交通機関を使って出かける人(延べ人数)の増加
(c) 海外からの旅行客の増加
(d) それに伴う、観光人口、観光時間の増加

(3) 厚生労働省向け。医療費と健康保険制度の有効利用
環境アレルギーの原因が根本的に改善されますので、次の効果が期待できます。
(a) 健康な人が増えますので、健康保険制度を維持し易くなります。
毎年発症する同じ病気が無くなりますので、健康保険制度を維持し易くなります。
(b) 医療費の補助制度についても、維持し易くなります。
(c) 医療の現場では、他の病気の治療に、時間をかけて取り組む事が出来るようになります。
(d) 医薬品については、方向性は変わりますが、健康推進などの方向で売り上げが伸びていくと予想します。

(4) 勤労者向け。病気や疲れの軽減と、収入増加の可能性
花粉症などのアレルギー症状に悩んでいた人達は、花粉対策やアレルギー治療の為に費やしていた支出(マスク代や薬代など)が、少なくなります。
また、通勤する時に交通機関を乗り継いでいた人達は、今までよりも通勤時間が短くなり、通勤が楽になる事があります。
これらの結果、上記の人達に余裕が生まれて、次の効果が生まれます。
(a) 上記の人達は、余った時間やお金を、もっと有意義なものに費やす事が出来るようになります。
(b) 家族や友達と一緒に遊びに行く時にも、元気に外出出来るようになります。
(c) 職場でも、元気に仕事が出来るようになります。
(d) 本人の活気が周りに伝わりますから、仕事が楽に進むようになります。
(e) そうなると、勤めている会社の業績も上がりますので、収入が増え易くなります。

(5) 経済産業省と企業向け。収益改善効果と環境ビジネスの育成
この計画が成功すると、次の効果が期待出来ます。
(a) 労働者の労働意欲が増しますから、企業の業績が上がります。
(b) 花粉症の人達の行動範囲が広がる事で、様々な商業活動が活発になります。
(c) 環境対策と省エネルギーの分野で、世界を牽引する製品が生まれ易くなります。
(d) そして、規制対象となる全ての国産製品が、「地球に優しい」ブランドイメージを持つようになります。

(6) 環境省向け。世界最高の環境対策
この計画が環境方面で目指す所は、「綺麗な空気と、災害に強い森と、青い海。」
環境規制と省エネルギーを推進する事になりますので、環境省が進めようとしている「地球に優しい」国作りの実現が、今よりも容易になります。

(7) 内閣府向け。結婚する機会の増加と、少子化対策効果
余暇に外出する人達が増えますから、独身の方が他人と出会う機会も増えていきます。
その結果、結婚の増加や、少子化対策の効果が期待出来ます。

(8) 外務省向け。海外への宣伝効果
海外からの観光客の一部が、観光地のファンになったり定住したりするようになります。
また、次のような情報が、海外に伝わり易くなります。
観光地に伝わっている文化や歴史
観光地の最新情報

(9) 財務省向け。税収増加と、財政赤字の縮小効果
健康な人達の増加と共に、国内の生産活動や消費活動が活発になっていきます。
その結果、国の税収増加と、健康保険に対する国庫負担金の低減が期待出来ます。
国の財政は、一時的には負担が大きくなりますが、長期的には財政赤字の縮小効果が期待出来ます。

(10) 総務省向け。自治体の税収増加
国の税収増加と連動して、都市と観光地を中心に、自治体の継続的な税収増加が期待出来ます。

留意事項
観光時間倍増計画を設計する時は、次のような工夫が必要です。
 
(1) 間伐した木の利用方法
間伐した木は、商品化するなどして、出来るだけ何かの役に立てます。
また、少しでも利益になると、この計画の採算分岐点が下がります。

(2) 医薬品業界の誘導
花粉症患者が激減すると、医薬品業界に求められる薬の種類が変わります。
ですので、この計画を進める時には、医薬品業界にも進捗状況を伝えておくと、医薬品業界は方向転換し易くなります。

(3) 観光地の目的
「観光客は、この地に何を求めてやってくるのか。」
中規模の観光地では、現在訪れている観光客の特性を見極めて、観光政策を推進する必要があります。
その理由は、新しい観光客達が、観光地の雰囲気を変えてしまう可能性があるからです。

(4) トイレにおける、香りの選択
清潔なトイレは、観光客にとって大きな好印象を与えます。
ですから、トイレに香りを付ける時には、香りの選択を間違えないように気を付けます。
特に付けてはいけない香りは、飲み物の香り、食べ物の香り、そして、観光地に生えている草木の香りです。
香りの選択を間違えると、観光客に、二度と来てくれない程のダメージを与えてしまいますので、気を付けます。

(5) 交通機関の接続における課題
交通が不便な所では、交通が不便な事を前提に、観光ビジネスが動いています。
交通機関を接続する時には、移動を便利にする事も大切なのですが、観光ビジネスに従事している人達の今後のビジネスの方向性についても、考える必要があります。

(6) 人口増加。交通機関を連結する地点の可能性
交通機関を連結する地点では、交通が便利になる分、人や物の移動がし易くなります。
そして、その地点が都市の場合は、産業が発達し易くなりますので、人が流入する可能性が高くなります。
人が流入すると、交通機関は更に便利になりますので、人はどんどん集まって、都市は大きくなっていきます。

参考文献
o 花粉症の発症人数については、次の資料の値から計算しました。

▽総務省統計局の、日本の統計「第2章 人口・世帯」ページにある統計表「2- 1 人口の推移と将来人口」(2013年時点で約1億2780万人でした)

o 間伐の必要性については

o 杉の木が植林された理由については、下記のページが詳しいです。

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関連ページ:
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(2013年8月6日変更。仕組み欄に、エネルギー効率計画へのリンク追加)
(2013年7月15日変更。文書の整形と目次の追加)
(2013年6月16日追加。留意事項に、間伐した木の利用方法を追加)
(2013年5月28日変更。仕組みの欄冒頭文の訂正「花粉」から「花粉症」。参考文献の統計表へのリンクを訂正)